ヤングアニマル感想文
2003.07.25



ついにあの男が!→

2003年5月10日より開設しました。
大概は独断と偏見で浅はかに喋っているので考え方違うぞーって多くの方ごめんなさい。

※ええと、今回
もものすごーく眠くてすみません。修羅場中ですみません…後で直すかも…。
※案の定25日夕方、やや追加しました。

2003年7月25日発売・ヤングアニマル14号・159話「完全体?」
凄いですねエアマスター人気。またセンターカラーですか!
アニマルの表紙にも最近しょっちゅうマキちゃんの顔が小さく載ってるし!
これは、もしかして、もしかして低確率でアニメ第2期アリ…?などという妄想はともかく!
センターカラーって単行本収録の時に、また改めて白黒トーン貼り直さないといけないから
単行本作業が大変そうで…
などと玄人チックな突っ込みも置いといて、ですね!


予想だにしなかったよ!坂本ジュリエッタの登場ですよ!

神様ありがとう…!非常に久し振りに喋るジュリエッタを見ました。
いや、喋らない回想みたいな場面で由紀が思い浮かべたりしていましたが。
というか、そんなミーハーな感想はさて置いてですね!前回の感想でもボヤいてた通り、
てっきり「佐伯パパ渺茫にかませ犬」なシナリオしかもう思い描いていなかったもので…。
佐伯パパ高確率で散ると思ってたし、なんだか先が読めちゃったのかなぁと思った矢先、
今回のこのいい裏切りがものすごく嬉しくて!痺れましたよ震えましたよこの展開は…!

ていうか、この展開で痺れなきゃ
オトコじゃないぜ!!!
男じゃないですがすみません…でも今回はホント、オトコゴコロにビシッビシ火がつきましたよ!
前回の三つ巴女バトルの雰囲気とはまた違う、男の戦いならではの空気がビンビンでしたねー。
佐伯パパのかわいらしー「ほぉー(ハート)これはこれは(ハート)」なハートマークですら、
凄みを増して聞こえますよ!

 
何でもいーけど尾形の弁当は
リバース・エンドなんですね。

かわいそう、かわいそうです尾形…!目の前に敵がいるのに全部食いきっちゃう佐伯パパも
佐伯パパですが。たたかう前にお弁当食っちゃだめだよ!(笑)
お茶まで飲みきってしまうとはおそれいった…。リバースの可能性は考えなかったのかな?
打撃を受けない自信があったのか、それとも弁当に夢中で何も考えていなかったのか。
あの”ウサギ脳”を誇る相川摩季の父親ですからね。何も考えてなかったに一票。

妙にキレイな輝くゲロ。固まりの小さいこと小さいこと。
あの短時間で消化されたわけでもないでしょうし、ちゃんとよく噛んで食べてる証拠です。
30回は噛むべし!を実戦してるタイプですかね。お箸の持ち方もキレーだったし、佐伯、
意外としつけがいーんですね…。でも口の端からお茶がたれてるのはやんちゃすぎ(笑)
いい大人なんだから、どうかこぼれないよーに飲んでください。

「ゲロしたのなんて小学生以来だ」

ちょ、ちょっと待ってー、佐伯四郎!ということは小学生の時もリバースを!?
まあ、小学生だし、ひとは誰しもリバースの経験ぐらい持つものだと思いますが…(気のせい?)
ここで考えられるのが、
・マキパパ、遠足のバスでリバース説(乗り物に弱い)
・ケンカして腹殴られてリバース説(ヤンチャ少年伝説)
・欲張って食いすぎ。給食のおかわりでリバース(休んでたコの食べ物とかおかわりになりませんでした…?)
以上のくだらない3点ですが、バスでリバース説は格闘家としてわりかしイくないと思うのですが、
平衡感覚とか弱いってことなので…。(尾形のピー笛で速攻ダウンする弱い人になってしまう…)
ケンカしてリバースが一番ありそーですね。欲張って食いすぎるのも、今回の弁当の平らげ方を
見ているとありそうです。

って、そんなリバース話を延々とするのは置いといて!


今回は何かにつけて佐伯四郎が「1人のオトコ」「ケンカ屋」として凄みを見せ付けた回だったと…。
金次郎戦の時からうっすら変貌してきていましたが、「ケンカを満遍なく楽しむ」精神、マキでいうとこの
「相川摩季の中のエアマスター」が目覚めた状態に、四郎もなっているよーな気がします。

以前にプロレス編で「うずくマジたたかいてー」と言っていた佐伯四郎が、「マズイよ」と止める何ものも
なくなった状態が、今の佐伯四郎なんですね…。
セリフの端々や表情から感じるのは、以前は押し殺されていた「凶暴性」です。
「何モンだっ!?」と驚いたあとに、直ぐにニヤついて喜んでるように見えたり、
渺茫を殴ったあとの佐伯四郎の猛獣のよーな目つきだったりは、
前はもーちょっと、大人的で抑え気味だったよーに思うです。

まさに離婚エルボー状態!フリーダム佐伯全開だー!

とか深く考えてみたものの、単なる絵柄の変貌だったらどうしよう…そんなものかも(笑)

でも「どこまでイけてる?」と問いかけたあと、「興味あるな」と興味を剥き出しにするあたり、
やっぱりある程度、凶暴バージョンになってるんでしょうねー。


それにしても彰子も凶暴になった気がしませんか!奥サン!

今回の眼の引ん剥き方は、戦うお姉ちゃんズのソレでしたよ!
今まで築き上げてきた、「ちょっと寡黙なかわいいコ」「渺茫の定めに関与する謎めく少女」という
ステキポジションが、一瞬にして
崩壊の予感です!

どーしたんだ彰子…実は本性を何か隠してるとかか…?(笑)
だとしたら、渺茫15人降臨には、まだまだ隠された何かが…っていやいや。
多分これも、単なる絵柄の予感ヒシヒシと。

集合した渺茫のことを”十五漢渺茫”というらしいですが、
(佐伯はことごとく”坊主”と呼んでますね…そのまんま過ぎて面白い)
だとしたら渺茫という集合体の要素は、男オンリーなのでしょうか…?
マキとか由紀とかは渺茫にはなれないのでしょうか?いや、なるものかは謎ですが。
「渺茫取り込み…完了」とかゆって、ジュリとマキパパがこの空間から掻き消えたら、
まったく別のマンガになってしまいそーですけど。嘘です。

15体集まったなかのひとりの技なのか、今まで使わなかっただけかは判りませんが、
渺茫、八極拳使ってましたねえ!しかもかなり強力だったみたいで。
もしかして、15体のなかに八極拳使いが存在するとして、だとしたら、渺茫が以前に
「俺は俺のままでアイツと戦いたかったんだろう」とリーさんを思い浮かべた理由にも
ちょこっと繋がるよーな気もします…。
自分の中に八極を持ってしまってからでは、どーしてもリーさんとの戦い方は、
以前の自分らしさとは質を異にするものにしかなり得ないですからね。


それにしても、今回の佐伯四郎もそうですし、以前のリーさんの問いもそうなんですが、
「人間じゃないだろテメエ」とか「おまえ人間か?」とか、どうしてそーも人外の生き物を
受け容れる器が広いのですかと聞いてみたいんですが…!
普通なら、「強すぎる」とか「何なんだ?」という問いが先にあって然りだと思うのですが、
それらをすっ飛ばして真っ先に、

「人間か?」

って、来ないよフツー!言わないよフツー!

みなさん、バトルに関しては「アッチにイッちゃってる」人たちだから、どんな可能性の
出来事が起こっても大抵驚きはしない、ってことなんでしょーけども、皆さん霊体験も
ヨユーで受け容れられちゃうヒトなんですね…。凄い人たちですエアマスター人物ズ。
まあ、平日だか休日だかの朝っぱらから、裏ファイトで大金かかって、廃墟借り切って
殆ど疑問もなく「面白エ」ってなってそーな人たちですから、きっと彼らにとっては、
霊とか人外とかはたいした問題じゃなく、「それって面白エー!」ってだけの問題に
過ぎないってコトなんですね…。

奥深しエアマスターワールド!


さてさて、今から渺茫vs佐伯四郎のバトル勃発か?
と思ったところへ、意外なあの人物が登場でしたよね!
坂本ジュリエッター!!まさか今出てくるとは露も思わず。
ずいぶん前、対渺茫の相手カード予想をひとと話していたときに、「ジュリエッタと
佐伯チームが組んで現れたりしたら面白そうだなー」と100%実現しないつもりで
話していたのですが、組まないにしても、まさかこの3人が集うことになるとは!

ヨクサル先生はいつも、こーして予想しなかった頃合に、うわあと熱くなるよーな、
ものスゴイドッキドキな展開を持ってきてくれるんですよね…!
ヨクサル先生ありがとーです!裏切りをありがとー!燃える展開をありがとー!
とか、ひとしきりオトコなココロをがっつり揺さぶられたわけですが、


「その坊主を蹴っ飛ばせたら、坂本、
 マキと結婚してもイイ!」


 
って、ケッコンって!ちょっと待って何だソレ!!!
最後の最後でなんかオトコの魂を全部掻き消されて持ってかれた気分です。釘付けです。
急速に恋愛模様な展開です。感情ゲージ臨界突破10秒前!抜かりないですねエアマスター!
それにしても、興味なさげにサクッと通過しようとしていたジュリエッタにもウケるのですが、
自分が離婚したあてつけかと思う好タイミングで、おもむろいきなりに「結婚してもイイ!」と
本人の許可なく言い放つ(強く生きろマキ!)四郎の唐突な爆弾級発言に鼻水でそーでした…。

それにしても、何だかんだで坂本のことを認めていたのですね。ちょっといい話ですマキパパ。

よく一緒に呑んだりしてるだろーし、「アブナイけどまあいーヤツ」ぐらいの認識はあったのかと。
まあ、オトコとしてヤバイ類の人種であるというのは警戒してただろーし、お父さん心としては、
俺の娘はどこへも嫁にやらんぜ!みたいな気持ちもあるんでしょーけど(閑話休題の端々で
ちゃんとパパらしー発言をしている時があるあたりから)、それでももしかして、「もし1人選べと
言われたら坂本を選ぶかも」ぐらいのところには昇格していたのでしょうか…?

まーでも、離婚エルボー直後ですさんで適当言っちゃったに一票。

結婚とか簡単に言っちゃう人ですしね、佐伯パパは!
にしても結婚だとか離婚だとかあなたを愛してますとか…ここは区役所ですかねえ深道!(笑)
「廃墟はとても小さいがひとつの完結した世界だ…明快な人間の容がココにある」
と深道が言ってたけれど、違う意味で何かが生まれ消える人生の縮図的空間になりつつ…。
むしろここで式をあげてもおかしくない空間。
恋愛オーラ満開だわ!強く生きろよ相川摩季!


さてところでマジメに渺茫vsジュリエッタに戻って、この2人が戦ったとして、
ジュリエッタが噛ませにならない可能性、っていうのは、まだまだとっても低いですよねえ…。
それは展開的に、今ここで渺茫の強さを見せ付ける事が、マキとのちのち戦うなら必要だと
思うので。そのためには、ジュリエッタや佐伯四郎なんかは、ほんとに手頃な相手だと思います。

でも、ジュリエッタ最近負けすぎなんだよな…。

無敵キャラの位置付けが魅力のひとつな割に、小西戦で苦戦の末引き分け、靭帯バキッバキで
歩くことすらままならずオンブで帰宅。その後マキにナニなナニを蹴られるわ、由紀には呑まれて
喉をあっさり突かれて「全然弱くねェ」とか呟いてるわ、ものすごいどうしようもない見せ場のなさを
連続させてる気がするので…。
個人的には「王道的展開」のための捨て駒として使われるより、久し振りに「やる気パンッパン」
で感情爆発、ステキにムテキな坂本ジュリエッタの勝ちが見たくあるのですが。

またここで負けたり、負けに近い勝負内容になったとしたら、
坂本ジュリエッタは流れに置いてかれた過去の人
としかもー思えないわけで…。佐伯四郎はまだシズナマンに格好よく勝利したからいーですが、
坂本はファイトしたという意味で勝ったのは屋敷戦ぐらいじゃないですか?
(マキとの最初のバトルは勝敗そのものの存在がうやむやだったし、深道弟は瞬殺すぎ…)
それでも無敵だーってイメージが強いのは、ジュリエッタが感情に左右されるファイターだから。
「全開100%で戦ってたらわかんねーよなーこのヒトは」
と思わせる読めなさが、彼にはあるんじゃないかと思います。

そして今回はアレです、
何せ結婚(婚約)がかかっていますからねえ!
まさに今全開にならなくてどーする!っていうか、今回マキ絡みで負けたらほんとにアレだ!
とゆー瀬戸際だと思いますので(彼のある意味キャラクター特徴である、マキを熱烈に愛してる、
という性質を嘘にしてしまわないよーに、ムチャクチャな強さをいきなり見せてほしーものです…)
爆殺シューター、アクセル500km/秒全開!のガッチガチ本気なモードで勝利してほしいので!

と激しく切望するわけです。ジュリエッタがフツーに好きだからとゆーのも強くありますけど(笑)


あああでも!坂本思いっきり手負いじゃないですか!?


忘れてた(笑)
ってか、靭帯断裂×3、骨折がまだ癒えてないんだろうなぁと個人的に思っております。
ナニなナニはまあ…手術で直ったとして、更に今回は用無しとして(笑)
靭帯は手術でつながっても、元通り動かすには半年はリハビリがいるはずですたしか!
多分今は、お得意の気功で痛みを和らげてる状態なんでしょうねー。
由紀戦は呑まれたというのもあったけど、喉のダメージが思ったより深くなっちゃったのは、
他のところで気を使ってるせいもあるんじゃないかと。(坂本vs屋敷のときの屋敷の語りを
見るに、気ってヒットポイント制みたく減ってくものみたいですし、まあそのヒットポイントも、
ラスボスクラスにでっかいから普段は感じないんでしょーけど…)

手負いで更に相手が渺茫か…と思うと、うーん感情アクセル全開の坂本ジュリエッタでも、
体よくかませ犬になりそーな予感もしないでもなくない…。


王道展開は、順当に勝ち進むのが読めるのは主人公だけでオッケーです。
読め読めの王道役を果たすのは2人もいらない!ジュリエッタ、もしくは佐伯、これからの展開を
どーか頼むから勝って、ぜんぜんまったく読めなくしてくれー!!!



今回はここまで〜。
 

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