ヤングアニマル感想文
2003.06.15

「邪魔よ」一言で一蹴されかけるカイ。
「やはりこの二人の戦いか」除外を予想されるカイ。
「1人だけ力に差があるか」はっきり名言されるカイ。
プロレスなめんなよ!この言葉には力がある!
力があるって信じたい!頑張れ頑張れカイ!

といいつつ、カットは由紀姉だったり→

2003年5月10日より開設しました。
大概は独断と偏見で浅はかに喋っているので考え方違うぞーって多くの方ごめんなさい。

2003年6月12日発売・ヤングアニマル12号・156話「なめんな!」
電車の中にアニマルを忘れて更新できなかった人です。

ああ、私の260円よさようなら…!(貧乏泣き)
そうだ、私のあのアニマルは、電車の中で見知らぬ人に拾われ、その人が偶然にも
エアマスターを読んで好きになってくれたということにしよう…布教したということに…。

それにしても今週のホーリーランドは身につまされますよ!(全く関係なし)

まずはいきなりセンターカラー扉絵に反応。
深夜アニメ視聴率ナンバーワンの文字にも喜びを感じつつ、
「忘れてはいけない!燃え続ける魂がここにある!」
の文字を背負って流血Tシャツの金ちゃん絵がどかーんとカラーで登場ですよ!

まだ燃えているのか!?燃えているのか北枝金次郎!!

次号予告や柱のヒキなどでも、出もしないのにやたら金ちゃんがどうこう話題にされ、
今回のセンターカラーということは、これはバトロワ中に金ちゃんが復活する見込みが
ものすっごく高いということなのか…?それまで金ちゃんを忘れるなということなのか?
あーだとしたらすっごく嬉しいです!
バトロワに無理に復活しなくてもいい派ですが、復活はいつになってもいい派ですが!
それでも、復活する予定が見えてきたというのは、すごく安心で、すごく嬉しいですよ!

復活するならハリボテから解放され、ひとまわり強く燃えさかる金ちゃんを見せてほしい!
カワハラと戦ったとき、「ケンカは根性だ」と言い切った金ちゃんの心意気を、
男気をまた見せて欲しいものです!


さて金ちゃんの話題でずいぶん埋まってしまいましたが(笑)
もう前々回から、ずーっと戦いが、話が進まなくてヤキモキしてるのですが、
それでも今回は「始まった」感じがする回でした。ものすごく静かなスタート。
エアマスターが穏やかに解放され、常人には見えないスピードでバトルが展開される。
解放された”エアマスター”の戦い方が、まだ今までとどう違うかわからないのですが、
来週以降の戦い方や、内面の変化が楽しみです…。


そしてやっぱりレベル違い扱いなカイ!(泣)
由紀姉に「邪魔よ」と小虫扱いされ、
深道に「やはりこの二人の戦いか」と脳内から除外され、
由紀姉に軽々と居酒屋ボンバーを受け流され、
更に「そんな言葉に力があるとでも思ってるの」と口先扱いされるカイ。

でも今回は「カイが主役」の回だったように思いますですよ。
カイの「プロレス=最強」の信念、それを心挫けず貫く強さを、
今回の話で静かに見せ付けてくれたような気がします。
サブタイトルも「なめんな!」ですしね(笑)

カイはプロレス最強を信じている。
信じていてそれを実現するために、努力も厭わないし眼前の強大すぎる敵からも逃げたりしない。
目の前で展開されるレベル違いの戦いを見て、驚愕こそすれど、恐怖に震えたりはしなかった。
そういう意味では、金ちゃんの”ケンカは根性説”に近いものを持つ、唯一の女性だと思います。

解放された”エアマスター”の攻撃を、いともアッサリ吹っ飛ばす由紀の力を見て、
一瞬驚きの表情を見せるも、2つ先のコマではその力に純粋な戦慄を覚えている。
この効果音の「ゾクゾク」は、恐怖からくるものではないと個人的に思いましたです。
それは次ページで立て直された表情、由紀に睨まれても一歩も引かない覚悟からも
ひしひしと感じられたように思ったり。

由紀姉の力に気づかないバカなカイじゃないと思うです。
正直、由紀姉はすんげー怖いですよー。マキですら初めての恐怖を覚えた相手ですよ由紀姉。
その由紀に、本気で睨まれても、目の色ひとつ変えない”ヤワじゃない”女の子なんですよ!

ジュリエッタと由紀の戦いも目の当たりにしているし、眼前で繰り広げられる戦いがレベル違いで、
”今の自分のレベルにとっては”この二人の強さが神の領域への入り口だとしっかりと感じている。
そのうえで一歩も逃げずに「プロレスをなめんな!」と声高に明言している。
それどころか神の領域を感じた瞬間の表情は、どこか嬉しそうで、胸もドキドキ高鳴っている。

彼女は怯えるどころかワクワクしてますよ…!
そして絶対に引くつもりなんかありませんよ!飛んで火に入るつもりですよ!
「1人だけ力に差があるか」あっさりと深道に圏外扱いされているカイですが、
今差があるからといって、戦っているうちに彼女が成長しないって法はないんだよ深道センセ!
それに深道の言うことはなんだか的外れが多い気がするんですよね、強さに関して(笑)
彼は人の戦いを数値として見ているから見誤るんじゃないかな?
系統の違う佐伯四郎離婚verをリー・ジュリエッタクラスと評したり、
深道弟とジュリエッタの戦いで強さの想像をすこし見誤っていたり。

これは私が屋敷の「算数じゃない発言」をえらく何度も使うほどリスペクトしてるから、
そう感じるのかも知れませんが…(笑)

「魔女っ子メグちゃんとガンダムが戦うようなもんや」発言も激しくリスペクト。
屋敷の発言はいつもエアマスターという漫画を的確に表現しているように思います。

と、このへんの脱線話はおいといて…。


カイはこの三つ巴戦でミックスアップを遂げるんじゃないかと思うです。
ミックスアップ=戦っているうちに相手の強さに引きずられて強さが高まっていくこと。
少なくとも心か身体どっちかは絶対に強くなるような予感…。
負けるとしても単純な一蹴では終わらないと予想したい。つうか頑張って欲しい!


そういえば由紀姉の
「そんな言葉に力があるとでも思ってるの」
というセリフに「あるね」と躊躇も俊巡もなく即答したカイですが、
これは彼女が言葉にすることの重みと強さを知っているからこその即答だと思いましたです。

「さけぶんだよ!威力が20%増すんだからね!」
そうカイに教えたのはカイの大好きな師匠・実緒姉さん。
その言葉を彼女は戦いごとに思い出し、「居酒屋ボンバー!」「アクセルスカイツイスタープレス!」
と叫びまくってきた。

だからカイの口にした「あるね」という言葉は、
「プロレスは最強だ」という意味と、「言葉には力がある」という二重の意味だったのではないかとか。

なんだか考えすぎた気がしないでもない予感。
どっちにしても頑張れよカイ…。
でも今回の扱いでカイがただの小虫扱いじゃなくて「可能性」を見せてくれた気がするので、
ものすごく安心で、ものすごく楽しみなのですよ次号!


今回はここまで〜。
 

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